犬との生活。

両親が旅行に出かけている間は私が彼の面倒を見る。とは言え、仕事が不規則なので弟のお嫁さんにかなりサポートしてもらっている。彼の名前はタロウ。16歳のビーグル。かなりのご高齢。去年も両親が旅行に行く間一緒に過ごしたけれど今回は驚きが結構あった。フロア違いで同じ建物に住んでるのでほぼ毎日会ってはいたけれど世話はしていなかったので気づいていなかった事がたくさんあった。見た目はそんなに変わってないので全く気づかなかった彼の老い。タロウの最大の特徴は食べ物に対して欲求をコントロールできない事。常になにか獲物を探すハンター。以前は発泡スチロールに入って配達されてきた宮崎マンゴー12個をどう開けたのか、一人で家にいる時に7個まで食べてしまった。未開封で周りにテープの貼ってある缶入りクッキーもどう開けたのか、何事もなかったかの様にキレイに完食。車の中でお留守番していれば何日も前に母がシートの下に落として、落とした事にすら気付いてなかった筍の水煮を発見して食べてる。そして見つけた獲物は死ぬ気で食べる。絶対離さない。その為、家族は何度も彼と戦って負傷している。叩かれようが、怒鳴られようが、食べる。そんな彼の食欲はまだまだあるけど、勢いが無くなった。以前はゴハンをあげたらがっついて速攻で食べ終え、無くなったお皿を舐めまくってたのに、今は食べる速度が物凄く遅くなったのと、食べながら周りに食べ物を飛び散らす。目が見えなくなってきてるのか食べ散らかして残っているのに気づかない。前なら小さなカケラも見逃さなかったのに。お散歩に行っても今までなら普通に歩いてると私がガンガン引っ張られて行く感じだったのに、今はこちらが普通に歩くペースについて来ない。足腰が弱ってきた為かフローリングの床では踏ん張るのが大変な様でよく足を震わせている。昼間は寝っぱなし。耳も聞こえないのか呼びかけても気づかない。ぼんやりと何もない何処かをボーッと見つめてる事もある。正直、寂しい。でも命を全うするという事を見せてくれてるんだ。誰にも平等に老いはやってくる。そういう意味でタロウは先輩になる。一緒にいれる時間は限られている。時は戻せない。大事に過ごそう。可愛がろう。自分の与えられる愛情は与えてあげよう。手始めに帰ったら大好きな少しオヤツをあげよう。